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病気になっても

家の愛フェレ「あずきくん」は2004年1月、結石が発覚し手術をしました。
その時の記録と私なりの病気に対する思いを記しています。
病気については詳しくないので、間違っていることもあるかもしれません。
ご了承ください。
なお、あずき君は手術後およそ3年生き抜いて2006年12月12日天国へ召されました。

結石とわかるまで
手術は成功、説明を受ける
発熱、そして神経症状が
その後のあずきくん(2004年3月まで)
あずきが病気になって思うこと
2004年4月のあずきくん
2004年5月のあずきくん
夏を迎えることができました
人間ってやつは・・・
その後の経過・・・何度目の春でしょう
★ありがとう、さようなら。あずき君、天国へ。(ただいま作成中)
ポン・デ・あずき
┃┃ 結石とわかるまで  

 2004年1月のとある昼下がり、あずきくんの様子がおかしい。
前日まではそんな様子はなかった。どんな様子かというと、何度もトイレに行くのだが、ほんのちょっとしかおしっこが出ない。だんだんそのちょっとのおしっこすら出なくなる。
そして、小さな声でうめきながらトイレポーズをとる。
「便秘?」そう思った。
 実はその日の午前にケージを掃除したのだが、ケージの床から小さな消しゴムのかけらを発見。その消しゴムは最近とんと見なかった消しゴム、たぶん家具の隙間かどこかからくわえて持ってきたんだろう。
 もしかして、誤食? きっとそうに違いない。元の消しゴムの大きさがわからないもんだから、きっと大きなかけらを飲み込んで腸かどこかで詰まったんだと思った。
 その日の午後はかかりつけの病院は休診だった。あわてて電話をしたら緊急連絡携帯番号が留守電メッセージに流れていたので、そちらで連絡をとる。
あかしあ  「消しゴムを誤食したみたいで、うん@を何度もしたがっているんだけれど出ないみたいなんです」
先生  「吐いていませんか? そういった場合、吐く子が多のですが。様子を見てもう一度電話をください」
あかしあ 「吐いていません。わかりました」

時間がたっても状況は変わらず。
何度かの電話のやりとりの後、もし詰まっていて消しゴムが出ないのであれば、開腹しか方法がないと言われる。連れて来てください。と言われ、夜受診。先生は出先からかけつけてくださいました。

触診、レントゲン、CT。
消しゴムは少しうつっているけれどそれが原因ではなく、詰まっているのはおしっこだと言われる。
「え?おしっこが詰まってるの?!」てっきりうん@がつまっていると思い込んでいたのでびっくりした。
詰まっている原因は結石だった。
膀胱に石が3つほど。CTでも丸い石が見てとれた。
そして尿道には細かい砂状のものがびっしりと。CTの映像では、波が打ち寄せたり引いたりするような感じで砂が行ったり来たりを繰り返していた。

すぐに手術をしなければならない状況だった。
説明では、詰まり具合によってはおちんちんが使えなくなるかもしれないと言われた。ひどい結石だとそういうことになるんだそうだ。
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高熱が出る前のあずきくん

手術は成功、説明を受ける  

あずきを病院において帰宅。すぐに手術をしてくださったのだが、連絡がなかなかない。
やっと連絡をいただいたのは、日付が変わろうというころ、4時間ほどたってから。
先生 「先ほどやっと手術の方は終わりました。思っていたよりも状態が悪く大手術になりました。急性腎不全もひきおこしている。急変したらすぐに連絡をします。連絡がなければ、明日、面会においでください。最悪の場合も覚悟しておいてください」

 連絡はその後なかった。翌日朝一番に面会へ。あずきくんの表情は悪くなかった。お腹の毛や足の毛は剃られてなんだか痛々しいけれど。
摘出した石(膀胱内に直径2,3mmの石が3つ、尿道にはけし粒のような石)を見せてもらいながら、先生の説明を受けた。
尿道にびっしりと砂がつまっていて、今後使える状態ではなかったこと。
膀胱の色も悪く、壊死しかかっていたこと。
石を取り砂を取り、使える尿道を(オスなので尿道が長く使える部分もあるとのことだった)肛門の方へ持っていき、メスのおしっこ穴の部分に人工的に穴を開け、そこからおしっこを出るようにしたとのこと。術後3日間くらいは予断を許さぬ状況であるということ。

 なぜ結石になっちゃったんだろう?急に?先生に疑問をぶつけた。

石の種類を検査に出さないとわからないが、石には2種類あってストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石とがある。猫がかかる結石と同じものなんだそうだ。(後日、ストルバイト結石と判明)
粗悪なフードを食べさせていたりすると結石になったりもするが、家はそういったフードをあげたことはない。そうすると、結石になりやすい体質だからとしか考えにくいということだった。
先生の所見だと、石の詰まり具合から、あずきくんはたぶん半年くらい前から石をためてきていたのではないかということだった。
おしっこが出にくいそぶりはなかったか?
おしっこの色が濃いということはなかったか?そんなことを聞かれた。確かに思い当たることはなくはなかった。だけど、それはこうなったから思い当たるというぐらいのもので、その時おかしい、と思ったことは一度もなかった。おかしいと思っていたら病院へ行っていただろう。
ケージから出せ出せコールをする時、たいていはお昼寝から起きたときとかにケージから出してというそぶりをするのだが、私が「じゃぁ、ちゃんと先におしっこしましょうね〜」と言ってトイレに連れていっても、ポーズだけしておしっこをしてくれないときがあったのはあった。だけど、外で遊びたいという気持ちであせっているのかな、とかそんな風に思っていた。そして、たいてい、その後、すぐにトイレをするのが常だったから、おしっこが出なくて苦しむということは一度もなかったし。
おしっこの色は今から思えば少し濃い目だったかもしれないけれど、個人差の範囲内くらいだと思っていた。

このことを先生に伝えると、「そういうことだったら、わからないよね。おしっこの検査さえすれば、結石かどうかはすぐにわかるんだけれど。普通、フェレットの健康診断で尿検査はしないしねー」となぐさめてくださった。
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入院中のあずきくん

┃┃ 発熱、そして神経症状が・・・  

術後3日間を乗り切ってくれたら、と言われていたのだが、乗り切れなかった。
高熱が出たと連絡がある。
外科的には成功している手術だったが(人工穴から膀胱にカテーテルを通したのだが、尿は無事に出ている状態)高熱が出たのだ。
手術による感染症ではないかということだったら、結局真相は今となってはわからない。
1週間近く、点滴だけで生きながらえた。神経症状も出た。くわしくいうと、全身がブルブルと震える。立つことも出来ない。

神経症状の出方からまさかとは思うがジステンバーと、ミンクアリューシャン病の疑いも捨てきれず検査をしたいと言われた。ジステンバーはワクチンを打っているのに?と思ったが、犬用のワクチンなので抗体が出来ていない場合もあるということだった。(後日、そのどちらでもないことが判明)。原因はわからないが、ウィルスによる感染症という診断となった。

インターフェロンを投与、そのせいなのかどうかはわからないけれど、徐々に頭をもたげることが出来るようになり、しっぽをバタバタさせるようになり、少しだけ表情が出てきた。10日ほど経過して、流動食を少しずつシリンジを使って食べられるようになった。食べられるようになると点滴も外す事ができ、ようやく退院許可が出た。

結局半月ほど入院したことになりました。

お家では強制給餌で過ごす事になりました。
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リハビリ体操実施中自由に遊べないあずきくん

その後のあずきくん(2004年3月までの状況)  

手術の時に入れたカテーテルがぬけて、しばらくは人工穴だけを使って生活していたけれど、やっぱり人工穴は人口穴。自分でそこが傷だと認識して、ふさいでいこうとするんです。そして、フェレットって太っているから肉がタポンタポンしていることもあって、すぐに穴がふさがっていく。猫でも同様のことは起きるそうなのですが、あずきくんの場合も、人工穴だけではムリでした。
穴の部分だけカテーテルを通して排尿することにしました。再手術という手もあるそうだけれど、また穴がふさがるという再発の可能性も高いと聞いたので、今は再手術は考えていません。

はじめは寝たきり、そして、立てるようになり、術後3週間でようやく少し歩けるようになり、そしたら、穴がふさがりカテーテルを再留置。そんなことを繰り返している間に、いつからかはわからないけれど、目は見えなくなり、歩くのも排泄したい時だけになってしまいました。お食事や水を飲むことも自力では出来ません。ドライフードも食べられず流動食のみ。

術前には1.3kg近くあった体重も、780から800gの間に落ちました。
歩けないので、筋肉はげっそりと落ち、特に下半身はやせています。
一応リハビリと称して手足を動かして体操もしてあげているのですが、効果のほどは??
カテーテルを自分で抜いてしまう(気持ち悪いからか噛んじゃいたくなるみたい。一度やっちゃいました)ので、首にはカラー(輪っか)をはめたままです。カラーがずれないように別に首にダンボール紙で作った筒のようなものもつけています。
1日4〜5回の強制給餌。まだ夏になっていないので、その時にお水も少しだけあげます。
夏になったらお水はもっとあげないといけないよね。
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強制給餌中のあずきくん

あずきが病気になって思うこと  

あずきは自分で歩けない。遊ぶ事もいたずらすることももうしなくなってしまった。
そして、自分で飲み食いも出来ない。
表情も乏しく、目も見えない。

こんな状態であずきは幸せなんだろうか?
そう問いかける。
答えは出ない。

けれど一つだけいえることは、
そんな状態でもあずきは何かのメッセージを私たち家族に発信している。
私たち家族はあずきから、学ぶ事が多い。

そして、健康なフェレットより数倍、いや数十倍、手間もお金もかかるけれど、
その分、きっと私たち家族の記憶に残るフェレットになるだろう。

ペットとの思い出は、たくさんあればあるだけ飼い主にとっては幸せだ。
病気になる前は、楽しい思い出だけがいっぱりあるほうが幸せだと思っていたけれど、
あずきくんが病気になって、不自由になって、
悲しい思い出、つらい思い出も、それはそれでありがたいものだと思えるようになった。

人はなぜ、ペットを飼うのだろう?
自分が生きている証として、遭遇するいろんな出来事の中に、可愛いペットと過ごす自分というものを生涯のヒトコマにおきたいからだと思うのです。

療養生活のお世話が面倒だと、そう思うことが皆無ではありません。
しんどいとき、つらいとき、自分の生活のペースを乱されるとき、
「あぁ、健康なフェレットであったら、どんなにいいだろう」って思わないわけがない。

けれど、お世話をした数だけ、そのお世話が大変であればあるほど、思い出は確かなものとなって自分の心に刻まれる。
フェレットの一生は短い。その短い間にたくさんたくさん飼い主との思い出を作りたい。
そういう意味ではあずきは飼い主孝行なのかもしれません。  2004/4/1記
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だいぶ足の毛がはえてきました

┃┃ 2004年4月のあずきくん  
4月になりました。
だんだん過ごしやすい季節になってあずきくんも調子が良いのか、1週目は病院には一度も行きませんでした。
春休みの間はさとちゃんが随分お世話を手伝ってくれてとっても助かりました。
それにしても手術をして3ヶ月になるのだな。まさか春を迎えることが出来ようとは、と思えたりもします。
中旬になって、だんだんとあずきくんのおしっこの出具合が悪くなりポタポタとしか出なくなってきました。
診てもらったところ、カテーテルが詰まってきているのでカテーテルをつけなおしました。
尿の老廃物がカテーテルを詰まらせてしまうのです。直径1ミリほどしかないカテーテルなのでしょうがないのね。
出にくくなってきたら、ぼうこうを軽く押しておしっこを出させるという技?も、あかしあ、身につけました。
てんかん発作も何度か起こしました。そのたびに、あずくん、いつまで持つのかなぁーと考えてみたりもするけれど、それって考えても仕方ないし、あずきくんが生きることを許されている間、私はそっとお手伝いするだけしか出来ることはないのだなと思いました。
カテーテルを留置するときに麻酔をかけます。おなかに注射(ぼうこうに注射?)するらしいのですが、それがドロっとしているモノらしくて、再留置後おしっこの出が少し悪くなることもあるということも、何度か経験するうちにわかってきました。
カテーテルが詰まってきたら、先生は細い注射針を管に通して詰まりを無くすようにしてくださいます。
つくづく思うのは人工は人工だなってこと。
臓器ってうまい具合に出来ているもんですね。本当に。
あずきくんは人工のモノをつけているのだから、やっぱり大変です。
詰まるのを少しでも防ぐためにはおしっこを薄くするといいらしく、お水をこれまでよりもひんぱんにあげるようにしようと思います。   2004/4/30記
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お外に出ると本来のあずきくんの表情に!ちょこっとだけお外を散歩してみる?

手術をしたのが1月なので4ヶ月を経過しました。
あずきくんは、2002年8月生まれなので今夏2歳になります。今まで生きてきた内の4ヶ月というとかなりな割合となるということですね。
今月は私の感情が山あり谷あり、updownを繰り返しました。
でも、幸いなことに、気持ちが沈んでいると思いもかけないことが起こり、嬉しい気持ちになった1ヶ月でもありました。私は特別誰かにメッセージを発信しているつもりはあまりなく、自分の思い出づくりの一環としてこのホームページを運営していて、言わば覚え書きのようなつもりで日記を書いているのですが(親ばかな記録であったりもする)このホームページをご覧になって勇気が出ると言ってくださる方がいらっしゃってとても嬉しいのです。
普段ネット内外でおつきあいしている方だけでなく、突然メールで励ましてくださる方もいらっしゃってファイトがわいてきます。そっと見守っていてくださる方も大勢いらっしゃるみたいで、その優しさにも感謝の気持ちでいっぱいです。いろんな工夫をアドバイスしてくださる方もいらっしゃいます。また、Lala's factory さん(フェレットのお洋服屋さん)でモデルフェレちゃんを募集していて、だいずくんを応募してみたところ、だいず君だけでなくあずきくんも賛助出演してみては!と提案をしていただいたことも思いがけないことでした。6月には新コーナー「フォーマルのお部屋」でデビューする予定です♪ Lala's factoryの管理人のちまさんからのメッセージは、「悲しい時も、幸せな時も、、いつも一緒 っていう気持ちから産まれたコ-ナ-です。愛すべきフェレとの生活はあっという間に過ぎていきます。でも、それが私たちの人生のほんの一部だとしても、彼らがいたから立ち直れたこと、がんばれたこと、すごく幸せだったこと、、たくさんあると思います。あかしあさんとあずきちゃんのようなケ−スを、少しでも皆さんに知ってて欲しいです。みんな同じ命ですもの。フェレ達は人間がそばにいなければ生きていけません。みんなそんな気持ちを持って欲しいと思います」というものでした。
どんな困難なことが起こっても、その中から私たちは愛するフェレちゃんと一緒にいられる幸せを見いださねばならないと私もそう思います。私自身も時々凹んじゃうけれど、がんばらなくちゃ!

さて、今月のあずき君の様子です。

お世話はする方もされる方も随分慣れてきたように思います。
その分、いろんな工夫を考えてみたり余裕が出てきたかな。

お世話の工夫 その1
フェレットの首は長くカラーだけだとどうしてもずり下がってくるんです。そのためボール紙で筒のようなものを作ってつけていましたが、それをトリカルネットという網状の素材(園芸用の網なのかな)を使って作ってみました。ボール紙よりも軽いのであずき君の動きが格段に良くなったように思います。先生にも感心されちゃった!!

工夫 その2
これまで飲み食いは完全100%強制給餌でした。あずき君、目も耳も反応がなく唯一反応のあるのは嗅覚だけです。夏に近づくにつれだんだん気温が上がってきてこれまで以上に水分補給に気をつけねばと思っていたところ、先生に「あずき君はメサジル(結石用バイト)には興味を示す(鼻をヒクヒクさせるのです)のだから、メサジルを溶かした水をケージに設置してみたらどうだろう?ダメかもしれないけれどやってみたら?」と勧められました。やってみたところ、飲むことが出来ました。ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪

あずき君のカテーテルですが、いまだにあずき君は体内で結石を作り続けているらしく(おしっこを診てもらったらやっぱり結石の結晶が見られました)、カテーテルの管(直径1mmくらい)の中に結晶が付着してしまいます。そのまま放っておくとカテーテルが完全に詰まってしまうのでそうなる前に定期的にカテーテルと膀胱を洗浄してもらったほうがいいようです。

今でも後ろ足は1日に何度かプルプルと震えてけいれんしています。ひどいときは、体全体を震わせてのてんかん発作が起きます。けれども今月は中旬以降発作は起きていません。薬で抑制されているのか、状態がよくなっているかわかりませんが、良い傾向であることは確かです。少しずつけいれんが少なくなってくるといいのになぁ。

それから、鼻だけは利くので、お外へ抱っこして出してやると表情がパーッと明るくなって鼻をヒクヒクさせてくれます。目もぱっちりします。素人考えですがそうやって脳を刺激することで脳細胞が活性化しないかなぁーと思います。

わずかに残っている(わずかかどうかはわかりませんが)脳細胞が少しでも回路がつながっていき増えていってくれたらいいのにな。  2004年6月1日記
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まずステンレス容器で水を飲めるようになりましたシリンジ食さらば給水ボトルから水を飲めるようになりました

┃┃ 夏を迎えることができました  
暑い夏がやってきました。この夏、8月25日はあずき君の誕生日。
2歳になります。誕生日は盛大にお祝いしなくちゃね。
前回書いてから、2ヶ月少し経ちました。かなり状況は変わりました。それも良い方向に。

一番大きな変化は、フードを自力で食べられるようになったことです。
これまでは、ずっと1日4回から5回に分けて、フードをミルサーで粉砕したものを水で溶き、シリンジに入れ、こちらから口の中にシリンジを入れてあげていました。

5月にお水を水入れ(ステンレスのフード入れを使いました)から飲めるようになったあずき君、同じ容器にどろどろフードを入れたところ、自分で食べられるようになりました。
一生、シリンジ生活だと思い込んでいた私はびっくりしました。

また、水入れも給水器に変えることができました。前にもチャレンジしたことがあったのですが、その時は全くダメだったのに、今度は成功しました。ステンレスの容器だとあずき君がケージの中をうろうろする時(トイレ時)に必ずといっていいほど、ひっくり返したしまうので、給水器から飲めるとどんなにいいだろう、と思っていたのです。ボトルの先っぽにメサジル(結石用のバイト)を少しつけたら、あずき君、目を輝かして鼻をひくひくさせて、給水器の方へ近づき、自ら口をつけ飲めるようになりました(はじめは誘導していたりしたのですが、ほどなく自力で出来るようになったのです)。今では、メサジルがなくても自分から給水器の水を飲めるようにもなりました。

カテーテルの方は相変わらずで、たまに詰まってしまいます。最近も一度完全に詰まってしまい、呼吸が荒くなるほどになり、あわてて病院へ駆け込み処置してもらいました。定期的にカテーテル洗浄してもらっていても、ある日突然詰まったり(本当は突然ではないのかもしれないけれど、こちらにしては突然と感じます)するのです。これからもこういう状態は続くと思われます。気付くのが早ければ、病院へ連れて行くのが迅速であればいいのですが、もしかしたら間に合わない、気付かない、というのはあるかもしれない。そして命を落とすこともあるかもしれない。こんな書き方したらびっくりされるかもしれないけれど、もしそうなっても、それはそういう運命だったのだ、とあきらめようと思います。

それにしても、動物は決して生きることをあきらめないんだな、と思います。絶望・あきらめ・消極的・こういう感情はヒトにだけに与えられたものだと改めてあずき君から教えてもらいました。悔いを残して天国に行くということはまずないのではないだろうか。人間は、悔いを残してということはあり得ますよね。私はクリスチャンで、天国に召されることは神様の近くに行く事だから、決して悲しいことではない、むしろ喜んで召されるという感覚を持たねばと、常日頃思っているのですが、なかなか現実にはそうは思えないです。けれど、動物は最後の最後まで必死で、それまでも貪欲に生き抜いている。だから、神様の元へ旅立つときは、どの子も悔いはないのではないだろうかと思えます。そういう意味では、彼らの方が、純真で神様にまっすぐに向かい合っているのではないかと。

本当に、愛するフェレットから学ぶことは多いです。
決してあきらめない生き方、私も見習わなければ・・・。一時はタウンページで動物霊園の欄を調べていた自分が恥ずかしいです。  2004/08/10記
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結石用バイト「メサジル」大好物お外に出るとお鼻がヒクヒク目もパッチリ同じ誕生日のだいずくんと一緒に2歳になりました

┃┃ 人間ってやつは・・・
***人間って欲どおしいね***
あずき君は無事に8月25日2歳の誕生日を迎えました。
季節は夏から秋へとすすみ、病院の前の並木道の様子も晩秋。この並木道を通るたび、あずきと過している日々が少しずつ伸びているのを確信します。

私の記憶が正しければ、7月末にカテーテルをいれなおしてからは、カテーテルはずっとそのままです。秋になってからは、カテーテルからはおしっこが出ず、そのすぐ横からおしっこが出ています。人工尿道を作っていてそこにカテーテルを突き刺して出口を縫ってあるんですが、その縫い目のところからおしっこがもれ出ているという状態。
それまでは、10日に一度くらいカテーテルを突いてもらったり膀胱洗浄をしていましたが、今はそういうことをしなくなりました。カテーテルはおしっこを出すところではなく、横のおしっこが出てくる穴を確保するためのモノとなりつつあります。

どうしても細菌が入りやすくなるからでしょう。ついに膀胱炎を患ってしまいました。これまでの抗てんかん薬に加えて抗生物質、患部の消毒をすることでおさまってきています。

痙攣も相変わらず2週間に1回くらいは起きるのですが、それなりに安定してきて考えるのは、いかに快適に暮らしてもらうかってこと。命の心配をしないですむようになってくると、そういうことを考えるんだね、人間って欲どおしいねー。まぁ、それが人間の良いところでもあるんだけれど。

首につけている輪(カラー)は常時つけたままなんだけど、それを取ることが出来ないかなぁー。とか、しっぽの汚れているのをなんとかしてあげたい、とか。カテーテルのまわりにつくうん@をきれいにしてあげたい、とか。QOLっていうのかな、クォリティオブライフ(生活の質)を上げてあげたいなって。そして飼い主の私にとってもそれは大切なことなんだよね。

***人間って忘れる動物なんだねー***
あずき君はもう自分でふやかしフード(結石用フードに水を入れてお茶漬けみたいにしています)を食べられる。固いのだって食べられるんです、少し時間はかかるけれど。でも、結石(ストラバイト)フェレちゃんは、水分をたくさん取ったほうがいいということで、ふやかしています。お水だって自分でボトルから飲めるようになった。目は見えないけれど嗅覚だけでやってくれています!当初はシリンジでお食事をあげていたしお水なんか飲めるようになるとは思っていなかった。だけど今はシリンジは不必要になったってわけ。もうシリンジでお食事させていた姿をすぐには思い出せないくらいになってしまいました(^○^)
おしっこだって、一時は膀胱あたりに手を当ててしぼっていたのです。あまり強く押してもいけない、かといって弱いとなかなか出ない。コツがありました。でも、最近は絞らなくてもよくなってこれもまたやり方を忘れかかっているくらいです。
つらいこと、しんどいこと、いっぱいあって、今でも健康なフェレちゃんに比べたら苦労は多いし手間もかかっている。あ、お金もね。
そんなことをイチイチ覚えていたら(しっかり覚えていたい気もするけれど)打ちのめされた気分になって前を向いて歩くにはあまりにつらいこともあるんだろうけれど、人間て忘却という素晴らしい才能を持っているんだね。忘れるからやっていける、ってことなんだと思う。でも、前を向いて歩いていくにはお荷物なつらい思い出や出来事を、たまには思い出して(そのためにこのページがあるのだとも思う)またそこからエネルギーをもらうっていうこともあるんだと思うな。

いつまであずき君と目に見える間柄でおつきあいできるかはわからないけれど、出来るだけのことはしてあげてこの出会いを大切にしたいな。

来月はクリスマス!そして新しい年がやってくる!そしたら手術記念日もすぐ。  
                                               2004/11/24記
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┃┃ その後の経過・・何度目の春でしょう 
わーー、かなりのブランクがあいてしまいました。ちょくちょく気にはなっていたのですが、なかなか筆がすすみませんで・・・。
1年半ほども放ったらかしにしてたんだわ、ここのコラム。
その間いろいろなことがありましたよ。
2005年新春・・・のっけから心配でした。みつるんの中学受験でバタバタしていて、付き添いで家をあけることが多くて、あずきのことが心配だったときもあったなぁー。
膀胱炎になってしまって血尿が出たりしたこともありました。
一番大きな出来事は、陰部につけていたカテーテルを取り払ったこと。
もう一生涯ずっとつけっぱなしかと思っていたので嬉しかった。
それでも、ストルバイト尿は相変わらず出ていて・・・。
2005年の初夏にはパパさんが東京に単身赴任。あずきを連れて東京にも行きましたよ。
新幹線にも乗り慣れてきたねーー♪
水分摂取が何よりもあずきには大事だということを、何度かの失敗を経て身をもってわかってきました。
冬場は自らなかなか飲まないのでトラブルが発生しやすいってこともわかった。
今年になって、再び結石で尿道がつまり、再カテーテル暮らしを体験。
それも一時的なものですんでほっとしています。

現在あずき君の体重は1.5kg。まさかこんなに増えるとは!!
しっかり食べてくれている証拠です。
後ろ足はなんとか歩ける程度で、タッチとかは出来ない。
2〜3週間に1度の割合で、痙攣がある。
今年になって給水ボトルからは水が飲めなくなって(原因は不明・・・以前は飲めていたのになんでだろ?)、フードをお水で浸して(チャプチャプお茶漬け状態)それで栄養・水分を取っています。水を大量に飲ませると、当然、おしっこの間隔及び量が増える、そうすると、ストラバイト結石は出現しないということがわかりました。
カテーテルも外してカラーも外して、見た目は健康フェレそのものです。
だけど、目は見えないし耳も聞こえていません。鼻はよく利きます。

結石になって2年以上経ちました。
1歳半で発病したので、もう結石手術をしてからの方が長くなりました。
驚きです。

あずき君のぽっちゃりしたお腹が寝息とともにふくれてへこんでするのを見るのが何よりも嬉しい。時々、手をにゅーっと伸ばすのを見ているのも楽しい。
                                                2006/4/4記
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┃┃ タイトル